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「やってみたい」をきっかけに、 苦手を好奇心に変える。 できた!の笑顔が広がる療育。
記事の概要 INTRODUCTION
そらたいようの療育室へ行くと、子どもたちが「次はどうする?」「こうしてみたら面白そう!」と活気あふれる話し合いを行っている姿によく出会います。
そらたいようのプログラムは、大人があらかじめ用意した課題に取り組む時間ばかりではありません。
子どもたちの「やってみたい!」「なんでだろう?」という純粋な好奇心から生まれる「プロジェクト型活動」というクラブ活動が日々行われています。
遠足の計画をゼロから立てるクラブ、理科の実験をするクラブ、演劇やアートに没頭するクラブ・・・。
活動内容は多種多様で、どのクラブに所属する子どもたちも、活き活きと輝いています。
なぜ、そらたいようではこの「プロジェクト型活動」を取り入れ、日々取り組んでいるのか。
児童指導員の岩田さんに、その狙いと、これまでに感じた子どもたちの変化を聞きました。
目次 INDEX
「集団」の中で埋もれてしまう個性を目の当たりにして。
岩田さんの前職の児童会館での経験がこの活動に繋がっているとお聞きしました。
はい。児童会館に勤めていた頃は、大きな集団の中で自分がやりたいことをうまく表現できなかったり、みんなと同じことができずに「手がかかる子」と扱われてしまう子どもたちをたくさん見てきました。
でも、その子たちと個別にじっくり話してみると、大人も驚くような独特の視点や、強いこだわりなどを持っていることが多かったんです。集団生活のこうあるべきという空気感に合わせることばかり求められて、その子だけが持つ芽が育まれにくい環境が、本当にもったいないと感じていました。
でも、その子たちと個別にじっくり話してみると、大人も驚くような独特の視点や、強いこだわりなどを持っていることが多かったんです。集団生活のこうあるべきという空気感に合わせることばかり求められて、その子だけが持つ芽が育まれにくい環境が、本当にもったいないと感じていました。
そらたいようの約束事でもある「個性や自分らしさを守り育てる」と結びつくようなお話ですね。
まさにそうなんです。そらたいようが目指すのは、大人が用意した答えや、いわゆる一般的な正解を、子どもたちに学んでもらうことではありません。
一人ひとりが「自分は自分のままでいいんだ」と安心できて、自分のやりたい!を追求できる環境をつくることです。
だからこそ、あえて答えのない問いに、仲間と協力してチャレンジするプロジェクト型活動に取り組んでいます。
一人ひとりが「自分は自分のままでいいんだ」と安心できて、自分のやりたい!を追求できる環境をつくることです。
だからこそ、あえて答えのない問いに、仲間と協力してチャレンジするプロジェクト型活動に取り組んでいます。
プロジェクト型活動の基本は、以下のとおりです。
① 自由に声をあげる
「これやってみたい!」「なんで?」という子どもの疑問や興味からはじめる
② 自分なりに探究する
仲間となるお友達と意見を出し合い、時に失敗しながらも試行錯誤する
③ 小さな成功体験を味わう
自分たちが考えたことを、自分たちの手で形にする経験をし、自己効力感(できた!)を得る
① 自由に声をあげる
「これやってみたい!」「なんで?」という子どもの疑問や興味からはじめる
② 自分なりに探究する
仲間となるお友達と意見を出し合い、時に失敗しながらも試行錯誤する
③ 小さな成功体験を味わう
自分たちが考えたことを、自分たちの手で形にする経験をし、自己効力感(できた!)を得る
誰かと協力すると、想像以上に世界は広がっていく。その実感を得られる、最初の場であってほしい。
実際にプロジェクト型活動に取り組む中で、印象的だった子どもたちの変化はありますか?
以前通っていた別の施設や学校で「かんしゃくを起こしやすい」「集団行動が苦手」と言われていたお子さんの印象的なエピソードがあります。
その子は自分の思い通りにいかないと感情的になりがちで、最初はプロジェクト型活動でも自分の思い通りにしたいと主張が強く出ていました。
その子は自分の思い通りにいかないと感情的になりがちで、最初はプロジェクト型活動でも自分の思い通りにしたいと主張が強く出ていました。
そこから、岩田さんはどのような関わりをしたのですか?
「わがまま言わないで、みんなの気持ちを考えようね」と注意するような声かけではなく、「本当はどうしたい?」「お友達はどう思っているかな?」とその子の気持ちを言葉にする問いかけを続けて、ゆっくりと対話することを大切にしました。
例えば、「どこいく?クラブ」では、みんなとの遠足でどこに行くか、どうやって移動するかなど、細かなことまで全員で話し合って決めます。
例えば、「どこいく?クラブ」では、みんなとの遠足でどこに行くか、どうやって移動するかなど、細かなことまで全員で話し合って決めます。
Aくんが行きたい場所と、Bくんが行きたい場所が違うというのも日常茶飯事です。
そんな時は、どちらかを選択するような話し合いではなく、「どっちも叶える方法はないかな?」「どういうスケジュールなら叶えられそうかな?」と一緒に考えていきます。
私たちスタッフの役割は、何かを否定せずに「どうすればみんなの希望が叶うか」を一緒に考える問いを投げかけ、その対話に伴走すること。
これを続けていくと、「Bくんの行きたい場所もおもしろそうだね。じゃあこうする?」と歩み寄る発言が少しずつ増えていきます。
自分の意思も大事。だけど、人の意見を聞いてみると、想像以上に楽しさが広がっていく。
そう実感することで、自分の主張が通らないとつい感情的になってしまうという当初の姿が、どんどん変化していきました。
そんな時は、どちらかを選択するような話し合いではなく、「どっちも叶える方法はないかな?」「どういうスケジュールなら叶えられそうかな?」と一緒に考えていきます。
私たちスタッフの役割は、何かを否定せずに「どうすればみんなの希望が叶うか」を一緒に考える問いを投げかけ、その対話に伴走すること。
これを続けていくと、「Bくんの行きたい場所もおもしろそうだね。じゃあこうする?」と歩み寄る発言が少しずつ増えていきます。
自分の意思も大事。だけど、人の意見を聞いてみると、想像以上に楽しさが広がっていく。
そう実感することで、自分の主張が通らないとつい感情的になってしまうという当初の姿が、どんどん変化していきました。
人の考えに耳を傾けてみることで、価値観や楽しさの広がりを感じる。まさに、こどもたちの成長にとって大切なプロセスですね。
そうなんです。加えて、「自分で考え、最後までやり切る」という経験も、こどもたちの自己肯定感を育む上でとても重要だと思っています。
実際に自分たちで決めた計画で遠足に行って帰ってきた時、Aくんは誇らしげに「僕たちが作ったスケジュール通りに遠足が進んだよ!」とお母さんに報告していました。
実際に自分たちで決めた計画で遠足に行って帰ってきた時、Aくんは誇らしげに「僕たちが作ったスケジュール通りに遠足が進んだよ!」とお母さんに報告していました。
Aくんは「指示を聞けない子」だったのではなく、「自分の意見を聞いてもらい、他者と協働する経験」が不足していただけだったんです。
学校や家庭ではなかなか見られなかった、誰かと協力しながら、最後まで自分たちでやり切った表情を、お母さんやお父さんに見てもらえた瞬間は、私たちにとってもすごく嬉しい瞬間でした。
学校や家庭ではなかなか見られなかった、誰かと協力しながら、最後まで自分たちでやり切った表情を、お母さんやお父さんに見てもらえた瞬間は、私たちにとってもすごく嬉しい瞬間でした。
「失敗」こそが最大の学び。大人の役割は、周囲にどう頼るかをサポートすること。
活動を進める上で、岩田さんが特に工夫していることがあれば是非教えてください。
一言で言えば、「大人が先回りして手を出さない・答えを言わない」ことです。
たとえ計画通りにいかないことがわかっていても、安全が確保されていれば、あえて見守ることもあります。そんな時は「ほら失敗したでしょ」という声掛けではなく、「どうしてうまくいかなかったんだろう?」「次はどうする?」と振り返る時間を大切にしています。
たとえ計画通りにいかないことがわかっていても、安全が確保されていれば、あえて見守ることもあります。そんな時は「ほら失敗したでしょ」という声掛けではなく、「どうしてうまくいかなかったんだろう?」「次はどうする?」と振り返る時間を大切にしています。
社会に出た時に本当に必要なのは、失敗しないことではなく、失敗した時にどう立ち直るか、周りにどう助けを求めるかだと思うんです。
間違えても大丈夫、一緒に解決策を探してくれる人がいる。そんな心理的安全性のある環境だからこそ、子どもたちは失敗を恐れずにチャレンジする姿勢や、未来を自分らしく生き抜くためのしなやかさを身につけていけるのだと信じています。
失敗することが悪ではない。意見を言う、聞くことには価値がある。
プロジェクト型活動を通じて、子どもたちに学んでいってほしいことは、そういうことかもしれませんね。
間違えても大丈夫、一緒に解決策を探してくれる人がいる。そんな心理的安全性のある環境だからこそ、子どもたちは失敗を恐れずにチャレンジする姿勢や、未来を自分らしく生き抜くためのしなやかさを身につけていけるのだと信じています。
失敗することが悪ではない。意見を言う、聞くことには価値がある。
プロジェクト型活動を通じて、子どもたちに学んでいってほしいことは、そういうことかもしれませんね。
それぞれの「色」を輝かせながら、みんなで未来を描いていく。
療育というと、どうしても「苦手なことを克服するトレーニング」というイメージを持たれがちです。もちろんそれも大切ですが、私たちが意識しているのは、苦手というレッテルを一度はがして、子どもたちの好奇心をリードしていくことです。
集団になじめない、自分の想いを上手く伝えられない。
そうした困りごとの裏には、もしかすると、自分の気持ちを素直に受け止められた経験や、自分の「やりたい!」を最後までやり切った達成感が少し不足していただけなのかもしれません。
安心感があるからこそ、子どもたちは自分の足で踏み出し、周りと協力しながら未来を拓いていく強さを育んでいきます。
そうは言っても、うちの子はみんなと同じようにできなくて…。
と不安を抱えている親御さんこそ、ぜひ一度そらたいようの空間を覗きに来てみてください。
ご家庭や学校ではなかなか見られなかった、お子さんの活き活きとした表情に、きっと出会えるはずです。
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さて、今回は岩田さんが主導するプロジェクト型活動についてお届けしました。
そらたいようには、子どもたちの好奇心を育む環境をつくると同時に、一人ひとりのご家庭や子どもたちの心の中にある不安に寄り添いながら、一人ひとりに合った成長を支援していくための「支援計画づくり」のプロフェッショナルもいます。
次回は、自身も親として療育に向き合った経験を持つスタッフ・田邉さんに焦点を当て、オーダーメイドの支援計画について詳しくお伝えしていきます。
集団になじめない、自分の想いを上手く伝えられない。
そうした困りごとの裏には、もしかすると、自分の気持ちを素直に受け止められた経験や、自分の「やりたい!」を最後までやり切った達成感が少し不足していただけなのかもしれません。
安心感があるからこそ、子どもたちは自分の足で踏み出し、周りと協力しながら未来を拓いていく強さを育んでいきます。
そうは言っても、うちの子はみんなと同じようにできなくて…。
と不安を抱えている親御さんこそ、ぜひ一度そらたいようの空間を覗きに来てみてください。
ご家庭や学校ではなかなか見られなかった、お子さんの活き活きとした表情に、きっと出会えるはずです。
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さて、今回は岩田さんが主導するプロジェクト型活動についてお届けしました。
そらたいようには、子どもたちの好奇心を育む環境をつくると同時に、一人ひとりのご家庭や子どもたちの心の中にある不安に寄り添いながら、一人ひとりに合った成長を支援していくための「支援計画づくり」のプロフェッショナルもいます。
次回は、自身も親として療育に向き合った経験を持つスタッフ・田邉さんに焦点を当て、オーダーメイドの支援計画について詳しくお伝えしていきます。





